成功するシステム導入の進め方

成功するシステム導入の進め方

小野修一 著

評価：★★★☆☆


情報システムを導入する立場からみた、適切な導入方法について書かれた本です。

あなたの会社にもないでしょうか？

手間ひまがかかるだけで使いづらいシステムや、そもそも全く使われていないシステムが。

開発に数千万～数億円かけることもあるのに、なぜ期待したほどの効果をあげられず、無駄な投資になってしまうのでしょうか。

著者は、目的に適ったシステムを作り上げて有効に使いこなす上での重要なポイントとして、以下の７つを挙げています。

１．企業活動とシステムの導入を一体化させる
２．システム導入に対する投資対効果を高める
３．目的に適った情報技術を適用する
４．グローバルな環境変化に柔軟に対応できるシステムを導入する
５．システムライフサイクル全体を通じて、効果的なシステム導入を図る
６．システムの活用を促進させる
７．システムの評価を行い改善につなげる

システム導入が失敗する一番大きな原因は、明確な目的を設定せず、ただなんとなく導入を決めてしまうことです。

目的はしっかりしていても、目指す方向が違っていることもあります。

それを防ぐにはどうすればいいのか？

その処方箋を示すのが、この本の目指すところです。

ですが残念ながら、内容はそれほど深くはありません。

見開き１ページで、１トピック、１チャートという構成をとっているため、内容を深くまで掘り下げるということはできていない印象を受けます。

しかし扱っている内容は広範囲に渡りますし、指摘も的確だと思います。

導入書としてはオススメです。


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目次

第１章　システム導入における基本姿勢
第２章　目的に合ったシステム導入の計画
第３章　導入計画に沿った効果的な開発体制・開発アプローチの決定
第４章　導入計画に従った効率的なシステム開発
第５章　有効で安全性の高いシステムの運用・維持
第６章　システムの有効性を高める評価・改善
第７章　基幹系システム導入の狙いはスピード
第８章　情報系システム導入の狙いは付加価値向上
第９章　情報基盤系システム導入の狙いは組織力の向上
第１０章　システムの価値を高める活用推進

タグ：システム IT

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